作品番号:0017326
棟方志功 裸女頌の柵
作品画像
作品の詳細
- 技法
-
板画
- 画寸
- 15.0 × 12.0 cm
- 額寸
- 35.2 × 31.3 cm
- 鑑定
-
棟方志功鑑定登録委員会
- 在庫状況
- 売却済
作品の解説
大らかに体をひねり横たわる裸婦を描いた一作です。右腕は内側へ折り曲げるように曲げられ、豊かな乳房と量感のある腰まわりが太い墨線によって力強く彫り出されています。頭には布を巻いたような意匠が施され、面貌は棟方志功特有のおおらかで慈愛に満ちた表情をたたえています。背景には草木を思わせる密な線刻が画面いっぱいに広がり、余白の白と黒とが強いコントラストを生み出して、生命力あふれる画面となっています。 棟方志功は自らの版画を「板が生まれ持つ性質を活かす仕事」という思いから「板画」と称し、題名の多くに「柵(さく)」の字を用いました。これは四国遍路が寺に納める納札にちなみ、一柵ごとに祈りと信念を刻みつけていくという棟方独自の意味が込められています。裸婦を主題とした作品は、棟方が終生描き続けた仏や菩薩、豊穣の女性像に連なるモチーフのひとつで、素朴な生命賛歌としての性格を強く持っています。 本作は画寸15.0×12.0cmの小品ながら、棟方板画に一貫する骨太な描線と旺盛な生命感を凝縮した一枚です。小さな画面の中に、棟方志功という作家の生命観がそのまま息づいています。