作品番号:0017308
藤田嗣治 踊る子供達
作品画像
作品の詳細
- 技法
-
鉛筆デッサン
- 画寸
- 14.2 × 8.7 cm
- 額寸
- 48.7 × 39.4 cm
- 制作年
- 1951年
- 鑑定
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東京美術俱楽部鑑定
- 在庫状況
- 在庫あり
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作品の解説
藤田嗣治「踊る子供達」は、1951年1月13日、パリにて紙に鉛筆で描かれた素描作品です。画面右下には作家自身の手による日付とサインが記され、制作の場と瞬間が静かに刻まれています。 中央に立つ女性は中世風のドレスをまとい、両腕をゆるやかに広げて佇んでいます。その周囲を四人の幼い子供たちが手をつなぎ、輪をつくるようにして踊っています。女性を中心としたこの円環の構図は、画面に自然なリズムと温もりをもたらしており、子供たちの丸みを帯びた顔立ちと愛らしい体つきは、藤田が生涯にわたって描き続けた「子供」というモティーフの真骨頂といえるでしょう。 鉛筆の線は全体を通じて軽やかでありながら確かな意志をもち、衣服のドレープや人物の輪郭を一筆一筆丁寧にたどっています。下描きのような重ね線にも迷いはなく、素描でありながら完成された表現としての強度が感じられます。背景には階段状の建築らしき形が淡く描かれており、踊りの舞台となる空間をさりげなく示しています。 藤田嗣治(1886〜1968)は東京美術学校を卒業後、1913年にパリへ渡り、エコール・ド・パリを代表する画家のひとりとして世界的な名声を得ました。乳白色の下地に細い墨線という独自の技法で知られる一方、本作のような鉛筆素描においても、その線の冴えと人物表現への深い愛着は揺るぎません。晩年にはフランスに帰化しレオナール・フジタとして活動した藤田の、穏やかで詩情あふれる一面が伝わる貴重な作品です。