作品番号:0017306
トーマス・マックナイト OYSTER BAY
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作品の解説
1941年、アメリカ・カンザス州に生まれたトーマス・マックナイトは、ウェズリアン大学で美術を学んだのち、コロンビア大学で美術史を修めました。その後はタイム誌に8年間勤務しましたが、1970年のギリシャ旅行を機に転機を迎え、1972年にギリシャのミコノス島で本格的に絵画制作をスタートさせました。1980年代を通じて作品の人気は国際的に高まり、日本でも神戸市の記念事業のために作品を制作するなど、深い縁で結ばれた作家でもあります。その作品はニューヨーク・メトロポリタン美術館やスミソニアン博物館の永久コレクションにも収蔵されています。 本作「OYSTER BAY」は、そんなマックナイトの世界観を余すところなく体現した一点です。ゴシック様式の尖頭アーチを持つ二連の大窓を通して、燃えるようなオレンジとピンクに染まった夕暮れの空、なだらかな丘陵と静かな海が広がります。沈みゆく太陽が大地と空を鮮やかに染め上げ、遠くには白い建物のシルエットがほのかに輝いています。 室内には黄色い縞布張りの椅子が二脚、窓に向かうように置かれ、折り畳み式の木製パーテーションが温かみを添えます。右手には女性像の彫刻が静かに佇み、ヤシやサボテン、鮮やかな観葉植物が空間に生命の息吹を与えています。窓外にはバラが赤い花を咲かせ、足元には幾何学模様のラグが色彩のリズムを生み出しています。 フラットで鮮やかな色面によって描かれた、現実と理想が交差する楽園の情景は、飾る空間に格調とやすらぎをもたらしてくれることでしょう。