作品番号:0017305

藤田嗣治 二人の女友達 Two Female Friends

作品画像

藤田嗣治「二人の女友達」エッチング

作品の詳細

技法

エッチング

画寸
23.0 × 18.3 cm
額寸
45.1 × 39.6 cm
在庫状況
在庫あり
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作品の解説

エコール・ド・パリを代表する画家、藤田嗣治(1886〜1968)が手がけた銅版画(エッチング)の一葉です。明治から大正にかけて東京美術学校で洋画を学んだ藤田は、1913年にパリへ渡り、独自の乳白色の肌と細く繊細な描線を特徴とする画風を確立。パリ画壇に鮮烈な印象を与え、国際的な名声を得た画家として知られています。
本作《二人の女友達》は、二人の少女を親密な距離で描いた愛らしい作品です。画面右に立つ少女は大きなリボンを髪に結び、正面近くを向いたその表情は落ち着いた、どこか物思わしげな趣をたたえています。その傍らに寄り添う少女は横顔を見せ、右手の指先をすっと前方に向けています。視線の先、画面左上には提灯のような円筒形のランタンが浮かび、内側に描かれた馬や車輪の文様がかすかに透けて見えます。少女たちの視線と指先がランタンへと向かうことで、静謐な画面の中に小さな物語の気配が宿ります。
藤田のエッチングは、細く均一な線を積み重ねることで陰影と量感を生み出す繊細な技法が際立っています。本作においても、少女たちの髪の流れ、柔らかな頬の丸み、指先の細部にいたるまで、その特徴が遺憾なく発揮されています。乳白色に近いクリーム色の紙肌と淡いグレーの線描が相まって、夢と現の狭間を漂うような幻想的な空気感を醸し出しています。
制作年代を超えて静かな輝きを保つ、藤田版画の魅力が凝縮された一点です。

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