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作品番号:0017294
金山平三 ニコライ堂
作品画像
作品の詳細
- 技法
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油彩
- 画寸
- 10号
- 額寸
- 60.0 × 72.0 cm
- 鑑定
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金山平三の会鑑定
- 在庫状況
- 売却済
作品の解説
東京・神田駿河台の丘に建つニコライ堂(東京復活大聖堂)は、1891年(明治24年)に竣工した日本最大のビザンティン様式の聖堂です。金山平三(1883〜1964)はその荘厳な内部空間を、10号のキャンバスに克明かつ詩情豊かに描き留めました。 画面右手には、金と赤褐色に彩られたイコノスタシス(聖障)が大きく広がっています。キリストや聖人たちを描いたイコンが層をなして並ぶその姿は、濃密な絵具の盛り上げと厚みある筆致によって、神聖な輝きと量感を伴って表されています。一方、左手に広がる身廊は、白みがかった柔らかなグレーの天井アーチが奥へと連なり、奥の窓から差し込む淡い光が床面にまで静かに満ちています。天井から吊るされた燭台型のシャンデリアが空間に彩りを添え、荘厳さのなかにもどこか温かみのある雰囲気を生み出しています。 金山は神戸に生まれ、1909年(明治42年)に東京美術学校西洋画科を首席で卒業。その後ヨーロッパに約4年間留学し、パリを拠点に各地の建築や自然を写生しました。帰国後は文展・帝展で特選を重ね、審査員も務めるなど近代洋画壇の第一線で活躍。帝室技芸員、日本芸術院会員を歴任した、近代日本洋画を代表する巨匠です。 右の豊麗な金彩と左の静謐な灰白の対比。光と影が織り成すその空間には、ヨーロッパで磨かれた外光表現と、独自の東洋的感覚が静かに融合しています。信仰の場の厳粛さと美しさを一枚の絵のなかに凝縮した、金山ならではの傑作です。