作品番号:0017247
山下清 かたつむり
作品画像
作品の解説
本作は「日本のゴッホ」とも称される画家・山下清(1922〜1971)によるペン画です。
色紙に描かれた肉筆作品で、山下清鑑定委員会の鑑定書が付属しています。
白い画面の中央に、大小ふたつのかたつむりが並んで描かれています。
橙とえんじ色の2色のみを用いながら、渦巻き状の貝殻と触角、斑点模様が、山下清らしい大らかで迷いのない線によって生き生きと表現されています。
複雑な背景は一切なく、かたつむりの存在そのものに焦点を絞ったシンプルな構図が、かえって深い愛着と親しみを感じさせます。
山下清はトンボや蜂、かたつむりなど、身近な小さな生き物をモチーフにした作品を数多く残しました。
長年の放浪生活の中で地べたに近い視点から自然を観察し続けた彼にとって、こうした小さな生き物は特別な愛着を持つ存在でした。
知的障害を持ちながらも類まれな造形感覚を発揮した山下清の、純粋な眼差しと温かなユーモアが凝縮された一点です。