作品番号:0017197
五味文彦 飛行計画
作品画像
作品の詳細
- 技法
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油彩
- 画寸
- M12号
- 額寸
- 46.9 × 66.5 cm
- 制作年
- 2009年
- 備考
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五味文彦画集「瞳の中の触覚」p.125掲載
第14回彩樹会 出品作品
- 在庫状況
- 在庫あり
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作品の解説
ガラス天板のテーブルのようなものを真上から俯瞰するという、きわめて独創的な視点からこの作品は始まります。グレーのトーンで静かに統一された空間に、テーブルは四隅を黒いシリンダー状の脚で支えられ、まるで標本箱や展示ケースのように画面の中央に鎮座しています。 その透明なガラスの上に、作家は異なる時間と空間から召喚されたかのようなモチーフを慎重に配置してゆきます。白く大きく広げられた翼——まるで剥製あるいは古典絵画から切り取られたかのような純白の羽根——は画面中央から左に向かって伸び、飛翔への意志を静かに主張するようです。その隣にはガラスの立方体に閉じ込められた淡水魚が横たわり、古典絵画の顔貌を断片的に映した写真片が重なりあいます。鮮やかなターコイズブルーの蝶、重厚な黒いクワガタ虫、緑の巻き貝など生の異なる相が、ガラス越しにコラージュのように集積されています。 そしてガラス上には、白い雲の浮かぶ空の情景が広がっています。テーブルそのものが空中に浮かんでいるかのような錯視を生み出しながら、地上と天空の境界が曖昧に溶け合う…「飛行計画」という題名は、単なる飛翔の夢ではなく、これらの断片(翼、虫、魚、古典の顔、空)が互いに関係を結び、意味の網を織りなしながら「飛ぶこと」を計画する、一種の思考の布置として読み取れます。 超写実的な描写力によって個々のモチーフは鮮烈なリアリティを帯びながら、その組み合わせは現実のどこにも存在しない夢の論理に従っています。五味文彦の筆は、精緻な技術と自由な想像力を等価に扱い、見る者を静謐にして奇妙な思索の空間へと誘うのです。