作品番号:0017192
平松礼二 寿岳図
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作品の解説
平松礼二《寿岳図》は、金地の明るい輝きのなかに、端正な紅富士を小品ならではの凝縮感をもって描いた、華やかで格調高い作品です。 赤く燃え立つような山容は吉祥性に富み、手前の青海波や周囲の花景と響き合いながら、富士を単なる名山ではなく、祝福と祈りの象徴として立ち上がらせています。 平松礼二は1941年東京生まれの日本画家で、琳派や大和絵の装飾美を踏まえつつ、印象派の光の感覚も取り入れた、現代的で詩情豊かな日本画表現で高く評価されています。 とりわけ富士は作家の重要な主題のひとつであり、本作にも、日本の自然と精神文化を寿ぎの意匠として昇華する、平松ならではの美意識が端正に表れています。