作品番号:0017108
野村義照 ズンデルトの教会
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作品の解説
深い群青から緑へと移ろう空気の中に、静かに佇むオランダ・ズンデルトの教会を描いた作品。モチーフとなったズンデルトは画家ゴッホの生地としても知られる小さな町で、本作の教会は地域の信仰と暮らしの中心として長く親しまれてきた建物です。煉瓦造りの壁面や尖塔は簡潔な造形でまとめられながら、細やかな筆致により質感豊かに表現され、周囲の樹々と穏やかに溶け合っています。 野村義照は日本画の伝統的技法を基盤に、ヨーロッパの街並みや建築を主題として制作を重ねてきた作家。実景をもとにしつつ、色面の重なりや余白を大切に構成することで、その土地がもつ時間の気配や静かな情緒を描き出します。本作も、異国の風景でありながら親しみを感じさせる、落ち着いた佇まいが魅力の一点です。