作品番号:0017071
杉山寧 ばら
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作品の解説
日本画家 杉山寧 による《ばら》は、身近な花を主題に、静かな観察眼と端正な造形感覚が感じられる作品です。杉山寧は東京美術学校で学び、戦後日本画壇を代表する作家として活躍し、写実を基盤としながらも装飾性や感情表現に偏らない独自の画風を確立しました。本作においても、一輪のばらが簡潔な構成のもとに描かれ、花弁の重なりや葉のかたちは抑制の効いた色調と丁寧な筆致で表現されています。余白を生かした画面には落ち着いた空気感が漂い、対象を冷静に見つめる作家の姿勢がうかがえます。日常空間にも自然に馴染み、日本画ならではの穏やかな味わいを楽しめる一作です。