作品番号:0016918

上村松篁 夕べ

作品画像

上村松篁「松園・松篁・淳之 花三題より『夕べ』」リトグラフ

作品の詳細

技法

リトグラフ

画寸
35.5 × 43.2 cm
額寸
59.0 × 665.5 cm
限定部数
120
在庫状況
売却済

作品の解説

夕暮れの静かな時間帯に佇む、オオチドリとみられる野鳥の姿を描いた作品です。
上村松篁は、生涯にわたり動植物を徹底して写生し、対象を感情的に演出することなく、自然の中に生きる一つの生命として描く姿勢を貫いた画家として知られています。
本作に登場する鳥も、種類を強調するためではなく、夕刻の柔らかな光とともに、その存在の気配を静かに画面に定着させるかのように描かれています。
長い脚で地上に立つ姿や控えめな体つきは、オオチドリの特徴と重なり、野に訪れる一日の終わりの静けさを象徴する存在として印象づけられます。
背景は簡潔に抑えられ、鳥の佇まいと周囲の空気感が際立つ構成となっており、鑑賞者は時間がゆっくりと沈んでいく感覚を味わうことができます。
《夕べ》は、生命への深い敬意と自然観に貫かれた松篁芸術の魅力を伝える一作であり、穏やかな余韻を空間にもたらす作品です。

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