作品番号:0016897
向井潤吉 ブルターニュの家
作品画像
作品の詳細
- 技法
-
水彩
- 画寸
- 27.3 × 24.3 cm
- 額寸
- 49.5 × 46.0 cm
- 鑑定
-
浜田芽美鑑定書
- 備考
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共シール
- 在庫状況
- 在庫あり
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作品の解説
向井潤吉(1901–1995)は京都に生まれた洋画家で、古い民家や農村風景を主題とする作品によって知られ、「民家の向井」とも称される画家です。若い頃にはフランスへ渡り、ルーヴル美術館での模写やアカデミーでの研鑽を通じて西洋絵画の技法を学びました。帰国後は日本各地を巡り、失われつつあった草葺き屋根の民家や農村の景観を数多く描き、風土に根ざした建築と生活の美しさを記録するような作品を残しました。 本作《ブルターニュの家》は、向井がフランス滞在中あるいはヨーロッパ取材の中で描いた風景を主題とする作品です。石造りの家屋と素朴な屋根、周囲の自然が穏やかな色調で描かれ、ブルターニュ地方特有の静かな田園風景が表現されています。軽やかな筆致による水彩的な表現は、建物の質感や土地の空気感を柔らかく伝え、旅先で出会った風景の印象を素直に写し取った作品といえるでしょう。 民家という建築の形態に宿る土地の文化や生活の気配に深い関心を寄せた向井潤吉にとって、こうした異国の家屋もまた風土の個性を象徴する重要な題材でした。本作には、後年に日本の民家を描くことになる画家の視点がすでに感じられ、向井の風景観を知るうえでも興味深い作品といえます。