作品番号:0016701
五味悌四郎 椿・備前壷
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作品の解説
深みのある備前壷に活けられた椿を主題に、静物ならではの緊張感と気品を描き出した一作。重厚な壷の質感と、凛と立ち上がる椿の瑞々しさが対照的に構成され、画面に確かな存在感を与えています。抑制された色調の中に、花弁の赤や葉の緑が効果的に配され、静かな空間に張りつめた美しさが漂います。対象を丹念に見つめる誠実な筆致は、単なる写実にとどまらず、器と花が織りなす造形美そのものを浮かび上がらせています。簡潔でありながら奥行きのある表現が印象的な、五味悌四郎の静物画の魅力が凝縮された作品です。