作品番号:0016562
川又聡 王
作品画像
作品の解説
堂々と正面を見据える獅子の姿を通して、威厳と静謐を同時に描き出した日本画作品です。鋭く光る金色の瞳は画面の中心で強い緊張感を放ち、観る者を真正面から捉えます。一方で、背景は抑制された墨色と淡い滲みで構成され、獅子の存在感を際立たせながらも余白の美を活かした構図となっています。たてがみの繊細な筆致や毛並みの濃淡には、伝統的な日本画技法に基づく丁寧な描写が見られ、写実性の中に気品が漂います。前脚を踏み出す姿勢は、単なる猛々しさではなく、王者としての揺るぎない自信と内面の静かな力を象徴しているかのようです。威風堂々たる存在感を湛えた一作です。