作品番号:0016456
武宮秀鵬 朝の気配
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作品の解説
武宮秀鵬による本作《朝の気配》は、白梟の静かな佇まいを通して、夜から朝へと移ろう一瞬の澄んだ気配を、清冽な色調のなかに描き出した一作です。画面いっぱいに広がる淡い青から金色への移ろいは、冷えた空気のなかに差しはじめる朝の光を思わせ、その中央に立つ白梟の姿を、ひときわ神秘的に浮かび上がらせています。羽毛は細やかな筆致によって丁寧に重ねられ、雪のように白い姿のなかに、ほのかな温もりと生命の息づかいが感じられます。正面を静かに見返す眼差しには、猛禽としての鋭さよりも、森羅を見守るような落ち着きと気高さが宿り、作品全体に深い静謐をもたらしています。武宮秀鵬は、吉祥性や自然へのまなざしを、装飾性と気品を備えた画面に結晶させる魅力があり、本作にも、朝の光に包まれる生命の尊さと、祈るような静けさが美しく息づいています。