作品番号:0016438
狩俣公介 深沈
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作品の解説
深い青の階調の中に、かすかな三日月と飛翔する鳥影、そして右手に寄せられた樹影を配した静謐な一作。余白を大きく生かした構成により、夜の空気がゆっくりと沈み込んでいくような感覚が画面全体に広がります。雪の粒子のように散る白点や、微妙なグラデーションが奥行きを生み、時間の流れそのものを感じさせる表現が印象的です。 狩俣公介は、日本画の伝統的素材と技法を基盤に、自然の一瞬や気配を簡潔な構図で捉える作家。風景を説明的に描くのではなく、月や樹影といった最小限の要素によって、見る者の内側に静かな余韻を呼び起こします。本作も、抑制されたモチーフの中に豊かな情緒を宿した、落ち着きのある秀作といえるでしょう。