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リトグラフに手彩を施した版画作品で、画寸約29.5×21.7 cm、限定100部・本人サイン入りの一枚です。 作品名 “DUSK”(黄昏/たそがれ) が示すように、夕暮れの静けさや一日の終わりに漂う余韻を、抽象的な墨と色彩の表現で象徴的に描いているのが特徴です。 篠田桃紅は伝統的な書道を基盤に、戦後は文字の具体性を離れ、墨の筆致と空間の余白によって感覚そのものを表す抽象墨象表現を追求した現代美術家として国内外で高く評価されています。 DUSK では、墨の濃淡と柔らかな手彩が織り成す画面のリズムが、日没直後の静寂や光の残り香を視覚化し、鑑賞者の内面に静謐な感覚を呼び起こします。 具体的な図像を描かない抽象構成は、作品に余白の美と呼吸感を与え、観る者それぞれの記憶や感性と結びつく余地を残します。 こうした墨と色のリズムが、詩的な「たそがれ」の空気を抽象的に表現することで、篠田の成熟した抽象美の世界を感じさせる一作です。 DUSK は新潟市美術館にも所蔵されており、1986年頃の制作とされています。










