作品番号:0016336
- 作家名
- 平山郁夫
- 作品名
- 興福寺の月
- 技法
-
リトグラフ
- 画寸
- 60.6 × 40.2 cm
- 額寸
- 87.5 × 65.5 cm
- 制作年
- 2003年
- 限定部数
- 150
- サイン
- 本人サイン
- 在庫状況
- 在庫あり
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平山郁夫「興福寺の月」は、奈良・興福寺の伽藍を月夜の情景として捉え、静寂と祈りの気配を画面に定着させた作品である。闇に包まれた境内に浮かび上がる堂塔と月の光は、華やかさを抑えた色調の中で穏やかな存在感を放ち、悠久の時間を感じさせる。 構成は簡潔で安定しており、建築の輪郭は過度に強調されることなく、月光に照らされた空気そのものが主役として描かれている。夜の静けさの中に漂う澄んだ気配は、見る者の視線を自然と画面奥へと導き、深い内省を促す。 平山郁夫は、仏教建築や古都の風景を通して、文化と信仰の積み重ねを描いてきた画家である。本作「興福寺の月」もまた、歴史的建造物を単なる景観としてではなく、人々の祈りが宿る場として捉えた一作であり、平山芸術の静かな精神性を端的に伝えている。