作品番号:0016298
中畑艸人 水しぶき
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作品の解説
中畑艸人(1912–1999)は和歌山県生まれの洋画家で、躍動感あふれる馬の姿を描くことで広く知られ、「馬の画伯」と称された画家です。若い頃から独学で水彩画を描き、日本水彩画展に入選したのち上京し、洋画家・硲伊之助に師事して油彩画の制作を本格的に開始しました。一水会展を中心に活躍し、日展でも特選を受賞するなど評価を高め、さらに欧米の美術展にも出品するなど国際的にも活動を展開しました。馬を主題とする作品は国内外で高く評価され、ロンドンの「ホース・アーティスト・オブ・ザ・ワールド」にも招待出品されるなど、馬の表現において第一人者として知られています。 本作《水しぶき》は、疾走する馬が水辺を駆け抜ける瞬間を捉えた作品です。力強く伸びる脚や風になびく鬣、跳ね上がる水しぶきが生き生きと描かれ、馬の躍動感と生命力が画面いっぱいに表現されています。素早い筆致と軽やかな色彩によって動きの瞬間が巧みに表されており、馬を描き続けた中畑艸人の観察力と表現力の高さを感じさせます。 躍動する動物の生命感を捉えた本作は、馬を生涯のテーマとした画家の魅力がよく表れた作品であり、見る者に自然の力強さと自由な躍動を伝える印象的な一作といえるでしょう。