サン・ルーに降る雪
ふと雪を見たいと思うことが、年に一度くらいある。 出来れば、ふわふわとゆっくり舞い落ちる雪に包まれて、自分自身が空へと登っていくような錯覚にひたってみたい・・・と。 子供の頃、雪が降り始めると「積もってくれないかなあ」と胸を躍らせたものだ。
雪は、汚れたものや目にうるさいものを全て白く覆い隠し普段見慣れた景色を別世界へと変貌させてくれる。 しかもただの“白”ではない。 夜には、それ自体が発光しているのではないかと思うほどの白さで・・・。
「結局、この冬は一度も雪を見ることがなかったな」などとアトリエで思いを巡らせているといつの間にか「ウィンター・ワンダーランド」という曲をハミングしていることに気づいた。 冬になるとよく耳にした大好きな曲だ。 子供時代は、テレビやラジオからこの曲が聴こえてくると見知らぬ外国の絵本のような世界を空想しては憧れを募らせた事を思い出した。 そのうち、胸の中に温かいものが広がってきてこの絵のイメージが徐々に出来上がっていった -笹倉鉄平-
技法 | シルクスクリーン |
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画寸 | 51.3 × 110.8 cm |
額寸 | 75.5 × 134.0 cm |
制作年 | 2002年 |
限定部数 | 285 |
サイン | 本人サイン |
取材先 | フランス サン・ルー地区 |
在庫状況 | 在庫あり |
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笹倉鉄平について
旅情と優しい光あふれるその情景画は、"心に安らぎをもたらす"絵として、老若男女幅広い層で多くの支持を得ている。また、画家デビュー以来、180作品以上の版画や、画集・詩画集・図録、DVD作品集等が出版され、ポスターやジグソーパズル、ポストカード、カレンダー等のアートグッズも人気が高い。 近年では、フランス、中国、イタリア等にて開催した展覧会も成功を収め、日本人の美意識や優しさを、その美しい情景画を通して海外へ伝えている。