作品番号:0015551
ポール・アイズピリ サントロペ
作品画像
作品の詳細
- 技法
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油彩
- 画寸
- 10号
- 額寸
- 74.0 × 65.0 cm
- 鑑定
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ASSOCIATION PAUL AIZPIRI
- 在庫状況
- 在庫あり
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作品の解説
南仏・サントロペは、地中海の眩い光と穏やかな港町の情景によって、多くの画家を魅了してきた土地です。ポール・アイズピリもまた、この港を生涯繰り返し描いた画家の一人でした。本作は、ヨットが静かに浮かぶ入り江と、港越しに望む教会の鐘楼を題材に、サントロペの明るく伸びやかな空気を豊かな色彩で表現した油彩作品です。 アイズピリは1919年パリ生まれ。エコール・デ・ボザールで学び、戦後の〈エコール・ド・パリ〉を代表する具象画家として国際的な評価を確立しました。1951年にはフランスの若手画家としてヴェネツィア・ビエンナーレに参加し、その後は南仏やパリ、ヴェネツィアなどを主題に、生命感あふれる色彩世界を築いています。ピカソとの交流を機に、より鮮やかな色彩と簡潔なフォルムへと作風を深化させたことでも知られています。 本作でまず印象的なのは、厚く塗り重ねられた絵具が生み出す圧倒的なマチエールです。空を覆う雲は大胆なストロークによってうねるような量感を帯び、水面もまた青の重なりによって光と波のリズムを感じさせます。建物や帆船は細部を描き込みすぎることなく、紫の輪郭線とオレンジやエメラルドグリーンのアクセントによって軽やかに構成され、現実の風景でありながら詩情豊かな港町へと昇華されています。 爽やかな青と温かな補色の響き合い、そして自由闊達な筆致は、アイズピリが生涯追い求めた「生きる歓び」そのものを映し出しています。サントロペという土地の光だけでなく、その場に流れる幸福な時間までも閉じ込めた、彼らしい魅力に満ちた一作です。