作品番号:0014546
志田展哉 daybreak#1
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作品の解説
志田展哉《daybreak #01》は、月を残した深い藍の空に、電柱と電線の線を静かに張り巡らせることで、夜から朝へ移ろう境目の気配を端正に捉えた作品です。画面左上に浮かぶ白い月は、なお夜の静けさを保ちながら、下方にひろがる淡い明るみと呼応して、時の移ろいをほのかに示しています。斜めに立ち上がる電柱と、そこから幾重にも伸びる電線は、都市の日常を形づくるありふれたモティーフでありながら、この画面では空を分節する繊細な線としてあらわれ、澄んだ緊張を生み出しています。抑えた青一色の世界のなかで、光はまだ明確には満ち切らず、夜の余韻と朝の兆しとが静かに重なり合っています。見慣れた都市の一隅を、時間の詩情を湛えた情景へと昇華した、静謐で余韻深い一作です。