作品番号:0014542
志田展哉 light 10#3
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作品の解説
志田展哉《light 10 #3》は、夜の空を背景に電柱と電線を大きく切り取り、都市の日常に潜む緊張と静けさとを、澄んだ青の階調のなかに鮮やかに定着させた作品です。画面左側に重く立ち上がる電柱は、複雑に組まれた構造を黒い量塊として示し、そこから幾筋もの電線が横へ、斜めへと鋭く伸びることで、広い空間に張りつめた秩序と力の流れを生み出しています。日常では見過ごされがちな電柱と電線の姿が、ここでは空を切り分ける線の美しさとして捉え直され、右方へひらいた大きな余白が、その緊張をいっそう際立たせています。さらに、画面全体に散る金銀の微粒子は、星のまたたきのようでもあり、夜気のなかに漂う街の光の残響のようでもあって、硬質なモティーフに静かな抒情を添えています。ありふれた都市の景を、静謐で洗練された視覚体験へと昇華した、印象深い一作です。