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志田展哉《Tree 11 #2》は、夜の空へ大きく立ち上がる電柱と電線の姿を、深い青の階調と無数の微粒子のきらめきによって、静謐で詩的な情景へと昇華した作品です。 画面左側に重く据えられた電柱は、複雑な機器や架線を伴いながら力強い垂直性を示し、そこから伸びる電線が斜めの鋭い動勢をつくり出しています。日常では見過ごされがちな都市の骨格が、ここでは空間を切り開く美しい線として捉え直され、画面右方へ広がる淡い光の場との対比によって、緊張と静けさとが際立ちます。 さらに、画面全体に散る金銀の粒子は、星の瞬きのようでもあり、夜気に漂う光の残響のようでもあって、硬質なモティーフに繊細な抒情を添えています。都市のありふれた一隅を、澄んだ感覚で見つめ直した、端正で印象深い一作です。



