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志田展哉《digital tree #2》は、深い青の画面に、左側へ凝縮された構造物と、そこから右上へ鋭く伸びる線の束を置くことで、人工の骨格が生む緊張と、ひらかれた空の静けさとを鮮やかに対置した作品です。 画面左には電柱や架線を思わせる都市的モティーフが重く集まり、その密度あるかたまりから、幾筋もの線が斜めに放射して、空間に強い推進力を与えています。一方、右半には大きく余白がひらかれ、淡い青の光をたたえた空の広がりのなかを、小さな鳥がただひとつ飛んでゆきます。その対比によって、硬質な構造は単なる景観描写を超え、見えない力の流れや時間の気配を宿した詩的な情景へと変わっています。 抑制された青一色の世界のうちに、緊張と解放、都市と自然、重量と軽やかさとが端正に結び合わされた、静謐で印象深い一作です。