作品番号:0012853
ルイ・イカール Can-Can
作品画像
作品の詳細
- 技法
-
銅版画
- 画寸
- 39.5 × 62.0 cm
- 額寸
- 70.0 × 91.5 cm
- 制作年
- 1931年
- サイン
- 本人サイン
- 在庫状況
- 売却済
作品の解説
ルイ・イカール《Can-Can》は、ベル・エポックからアール・デコへと連なるパリの享楽的な舞台感覚を、軽妙なリズムと洗練された装飾性のうちに封じ込めた作品です。大きく蹴り上げられた四人の脚は、黒いストッキングの艶やかな線によって画面に鋭いアクセントを与え、その背後で幾重にもひろがる白いフリルのスカートが、まるで波のような華やかな律動を生み出しています。反復するポーズで構成されながらも、帽子の傾きや表情の違い、腕のしぐさには微妙な変化があり、単なる整然さにとどまらない、舞台の熱気と遊び心が巧みに表されています。白と黒を基調とした色彩の抑制のなかに、唇やリボンの赤がさりげなく効き、気品を失わぬまま、洒脱で官能的なムードを引き立てている点も印象的です。イカールならではの優雅な線と都会的な粋が響き合う、華麗で軽快な魅力に満ちた一作といえるでしょう。