作品番号:0012669
浜口陽三 ぶどうの房
作品画像
作品の詳細
- 技法
-
メゾチント
- 画寸
- 32.4 × 29.5 cm
- 額寸
- 83.0 × 53.5 cm
- レゾネ No.
- No.58
- 制作年
- 1957年
- 限定部数
- 50
- サイン
- 本人サイン
- 在庫状況
- 売却済
作品の解説
浜口陽三《ぶどうの房(A Bunch of Grapes)》は、1957年に制作されたメゾチント作品です。浜口陽三は、銅版画、とりわけ深い黒の階調を生かした表現に優れた作家として知られ、本作にもその静謐で詩情豊かな版画世界が端正に表れています。画面にはぶどうの房が簡潔に配され、粒の重なりややわらかな丸みが、抑制された構成の中で静かな存在感を放っています。メゾチントならではの深い黒を背景に、果実の明暗や微細な階調が繊細に浮かび上がり、みずみずしさと気品ある緊張感を感じさせます。余白を生かした落ち着いた画面には、浜口陽三特有の沈黙と澄んだ空気が漂い、身近な果実の姿を詩的な存在へと昇華しています。本作はレゾネNo.58、限定50部・本人サイン入りの作品であり、1959年の第3回リュブリアナ国際版画ビエンナーレや1960年の第30回ベネチア・ビエンナーレにも出品された、作家の初期を代表する印象深い一作です。