作品番号:0011905

竹内邦夫 不二

作品画像

竹内邦夫「不二」日本画 6号

作品の詳細

技法

日本画

画寸
6号
額寸
53.5 × 62.5 cm
サイン
共シール
在庫状況
在庫あり
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作品の解説

竹内邦夫の《不二》は、富士山を主題としながらも、単なる景勝画ではなく、山の存在そのものが持つ精神性を描こうとした作品です。「不二」という題名には、“二つとない存在”という意味が込められており、古くから日本人が富士山に抱いてきた特別な感情や信仰的な意識が重ねられています。 竹内邦夫は日本美術院を中心に活動し、師である岩橋英遠の影響を受けながら、静けさの中に緊張感を宿した風景表現を追求した画家でした。 本作でも、余計な情景描写を削ぎ落とし、富士の端正な輪郭と空気の澄明さを際立たせています。 静かな画面でありながら、富士が大地からゆるぎなく立ち上がるような重量感があり、見る者に深い安定感を与えます。特に竹内邦夫の富士図は、写実だけではなく“心に映る富士”を描こうとする傾向があり、現実の風景以上に精神的な象徴としての富士が前面に現れています。 また、竹内邦夫の作品には、晨光や月光、霞など、時間や気配を繊細に捉える特徴がありますが、《不二》でも空の静かな明るさや余白の扱いによって、張り詰めたような清浄感が生まれています。 単に雄大な山を描いた作品ではなく、日本画らしい静けさと精神性が凝縮された一枚と言えるでしょう。

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