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片岡球子《花咲く富士》は、富士山という日本を象徴する主題を、片岡球子ならではの奔放な色彩感覚と装飾性豊かな構成によって、祝祭的な生命感に満ちた景観へと昇華した作品です。 白雪をいただく富士の堂々たる姿に、鮮烈な赤、青、緑、金が大胆に響き合い、現実の山容を超えた、強い精神性と豊かな詩情とが画面いっぱいに広がっています。 前景に配された花木や樹々、色面の重なりは、自然の姿を写し取るというより、富士をめぐる吉祥性や土地の気配を象徴的に描き出しており、片岡芸術特有の力強さと華やぎをよく伝えています。

