作品番号:0011680
マルク・シャガール 祈り
作品画像
作品の詳細
- 技法
-
リトグラフ
- 画寸
- 43.0 × 33.5 cm
- レゾネ No.
- M.1012
- 制作年
- 1983年
- 限定部数
- 50
- サイン
- 本人サイン
- 在庫状況
- 売却済
作品の解説
マルク・シャガール《祈り》は、ひとり深く身をかがめる人物を中心に、空を舞う天使、小動物、人々の姿をちりばめながら、祈るという行為がもつ内面的な切実さと、そこからひらける霊的な世界とを詩情豊かに描いた作品です。画面中央の人物は、赤い書物あるいは捧げものを胸に抱くようにしてうずくまり、外界から切り離されたような孤独と沈思の気配をまとっています。しかしその周囲には、上空を飛ぶ天使、寄り添う羊や人物、小さく息づく生命の断片が散りばめられ、祈りは閉ざされた内面にとどまらず、天と地、現実と幻想とをつなぐ行為として広がっていきます。黒を基調とした奔放な線のなかに、赤、青、黄、緑の色彩が灯のように差し込まれ、画面に静かな昂揚感を与えています。シャガールにとって祈りとは、宗教的儀礼である以上に、愛、記憶、故郷への思慕を含んだ魂の姿そのものでした。本作にも、苦悩と救済、孤独と祝福とが同時に息づき、見る者を深い内省とやさしい希望へ導く、シャガールらしい精神性が美しく結晶しています。