作品番号:0011147
荻須高徳 クロワッサン通り(緑の壁)
作品画像
作品の詳細
- 技法
-
リトグラフ
- 画寸
- 46.0 × 55.0 cm
- レゾネ No.
- No.52
- 制作年
- 1976年
- 版数
- 9色刷り
- 限定部数
- 120
- サイン
- 本人サイン
- 在庫状況
- 売却済
作品の解説
荻須高徳《クロワッサン通り(緑の壁)》は、パリ中心部に実在するクロワッサン通り(Rue du Croissant)を主題とした作品である。新聞社や商業施設が集積する通りでありながら、本作では人影や喧騒は排され、建物の壁面と街路の構造が静かに描かれている。題名に添えられた「緑の壁」は、画面を特徴づける色面であり、都市建築の無機質さに柔らかなリズムと詩情を与えている。荻須は実在の街路を取材しつつも、細部の写実に留まらず、形態と色彩を整理することで、記憶に濾過された都市像へと昇華させた。本作は、特定の場所性と造形的完成度を兼ね備えた、荻須版画芸術の成熟を示す一作といえる。