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浜口陽三《黄色い編み棒(Yellow Knitting Needle)》は、1985年に制作されたカラーメゾチント作品です。 浜口陽三は、深い闇の中から静かに像を浮かび上がらせるカラーメゾチントの第一人者として知られ、本作にもその洗練された技法と静謐な詩情が端正に表れています。 画面には黄色い編み棒と糸玉が簡潔に配され、限られたモチーフでありながら、物と物との静かな関係が緊張感ある構成美を生み出しています。 鮮やかな黄色の直線と、やわらかな丸みをもつ糸玉、そして奥に置かれた深い青緑の形態との対比は印象的で、抑えた色彩の中に澄んだ空気と気品ある沈黙を感じさせます。 身近な道具を主題としながら、色彩、形態、余白の響きを繊細に引き出した本作は、浜口陽三の成熟した版画表現の魅力をよく伝える一作です。 本作はレゾネNo.175-2、画寸23.4×54.3cm、限定145部・AP5部・HC10部、本人サイン入りの作品です。