作品番号:0010881
伊藤髟耳 またこの木に会いに来る
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作品の解説
日本画家・伊藤髟耳(いとう ほうじ)は1938年福岡県生まれ。 多摩美術大学日本画科を卒業後、日本美術院展(院展)を中心に活躍し、文部大臣賞や内閣総理大臣賞など数々の賞を受賞。日本芸術院会員にも選ばれた現代日本画壇を代表する作家である。 本作「またこの木に会いに来る」は、木々の葉が風に揺れる情景を、柔らかな色彩と軽やかな線によって描いた日本画作品である。 緑や水色、淡い黄色の重なりによって、木漏れ日の中に広がる静かな自然の空気が表現され、枝葉のリズムが画面全体に心地よい動きを生み出している。 抽象的な構成と写生的な線描が融合し、自然の生命感と季節の移ろいが詩情豊かに表現されている。 自然との再会をテーマにした本作は、風景の記憶や時間の流れを静かに語りかける作品であり、伊藤髟耳の繊細な感性と現代的な日本画表現の魅力が感じられる一作である。