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ジョルジュ・ブラックの新着作品を
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大きく翼を広げた鳥が、画面中央を水平に横切り、静かながら確かな運動感を生み出している。 背後には淡い桃色の円が置かれ、黄と灰の色面と呼応しながら、題名《Equinoxe(昼夜平分時)》にふさわしい、均衡と移ろいの気配を画面に満たしている。 鳥は自然の写生としてではなく、ひとつの原初的な記号のように簡潔化され、飛翔そのものの本質だけが抽出されている。 ジョルジュ・ブラックは、キュビスムの創始者の一人として出発しながら、晩年には鳥のモティーフを繰り返し描き、自由、空間、精神性の象徴として深めていった。 本作でも、量感を抑えた平明な構成のなかに、空を切る鳥の孤高と、昼と夜、光と影が釣り合う一瞬の静かな緊張が凝縮されている。 限られた色彩と単純化された形によって、自然の情景を超えた詩的な宇宙を立ち上げている点に、本作の大きな魅力がある。 《昼夜平分時》は、ブラック晩年の鳥の主題がもつ象徴性と静謐な気品とを、端的に示す印象深い一作である。