作品番号:0010099
- 作家名
- 平山郁夫
- 作品名
- 海のシルクロードを行く
- 技法
-
リトグラフ
- 画寸
- 41.0 × 32.0 cm
- 紙寸
- 50.5 × 42.0 cm
- 制作年
- 1988年
- 用紙
- ベランアルシュ紙
- 版数
- 10版10色
- 限定部数
- 200
- サイン
- 本人サイン
- 工房
- 岡本工房
- 版元
- 講談社
- 在庫状況
- 売却済
#### 「海のシルクロード・大和路」によせて シルクロードへの旅は、昭和四十三年のアフガニスタン紀行から始まった。 爾来二十年、人類の叡知、自然の驚異、文化の栄光と悲惨を、私はいたる所でかい間見ることができた。そしてシルクロードは、貴重な体験と無限の可能性を私に与えてくれた。 近年、私はインドネシアをしばしば訪れている。およそ一万二千の島々から成り立っているインドネシアには、島特有の文化はもちろん、多種多様な文化が存在する。ここは、まさに“海のシルクロード”の宝庫である。 奈良東大寺大仏開眼供養は天平勝宝四年、西暦七五二年であった。インドから中国、朝鮮半島を経てわが国にもたらされた仏法の教えは、東大寺という一大中心寺院を得、しっかりと根を張っていく。この八世紀というのは、東南アジアの国々にも仏教が定着し、勢力を広げていった時期でもある。日本が仏教東漸の終点とすれば、インドネシアは伝播の南端であり、ジャワ島のボロブドールの遺跡はまさにこの象徴である。 こうした先人たちの苦難と栄光の歴史を、私は、想いを込めて石版で描いた。これがその二葉の作品である。 私のシルクロードの旅はまだまだ続く。終りはいつになるか、定かではない。